僕は、ワリキリサイトでかわいい女の子を見つけては、家に泊まらせてはワンナイトラブを楽しんでいる華の独身貴族だ。
一方、中学時代からの親友である宮島は、早くから家庭を持ち、今では子供が二人いる理想的なマイホームパパである。
奔放な僕と手堅い宮島は、表面上は水と油に見えるかもしれないが、結構馬が合って、月イチくらいはこうして二人で外飲みをしている。
「あの頃は、俺が今のお前みたいになって、お前が俺みたいになると思ってたけどな」
酔いが回ってきた宮島が昔話を始めた。
確かに、彼の言う通りなのだ。高校時代の僕は女っ気のない優等生だった。一方、宮島はかなり女の子にモテる遊び人だった。
しかし、大学生活で遊びを覚えた僕と、逆に大学生活で学問を覚えた宮島は、それぞれ予測した人生から大きく外れてしまったのだ。
「ワリキリサイトだっけ?高校時代の俺のままだったら、きっとハマっていたと思うなあ」
ビールジョッキを傾けながら宮島は言う。全くその通りで、逆に僕が高校生のままだったら、今の自分はありえない。
すると、宮島は興味本位からか、僕が利用しているワリキリサイトのアドレスを聞いてきた。
僕が教えると、宮島は自分のスマホでささっとアクセスして、僕のIDを使ってログインした。
人妻とワリキリするには
今日もワリキリサイトには神を待つ家出少女が溢れている。その数と内容に宮島は驚いたようだった。
「すごいと言うか荒んでいるというか、今の世の中は怖いな」
宮島は眉をひそめながらスマホを閉じた。
「でも、こういう出会い系サイトが、もっと早く一般化していたら、俺は未だに独身で遊んでいるかもしれんね」
それを言うなら、もっと後に一般化していたら、僕は普通に結婚をして家庭を持てていたかもしれない。
インターネットというツールが、僕たちの人生を変えてしまったのだ。
「また、10年たったら、何か得体の知れないものが発達して、俺たちの立場は逆転するかもな」
宮島はそう言って笑った。
しかし、逆転するのには10年もかからなかった。
宮島は、うっかり自分のスマホでワリキリサイトにアクセスしたため、その履歴を奥さんが発見。更には僕のIDを利用したことにより、僕=宮島と誤解。僕が残した数々のエロい書き込みから浮気と断定されてしまって、奥さんから離婚届を突き付けられる顛末となった。
こうして、奥さんと離婚した宮島は養育費を払いながら、開き直ってワリキリサイトで遊んでいる。
かく言う僕は、ワリキリサイトで運命の女性と巡り合って、この春に結婚した。
何がどう転ぶかわからないものだ。
JCと割り切り
センズリ鑑賞のプチ援